乳がん検診のマンモグラフィ検査で石灰化があった場合について トピックス

乳がん検診のマンモグラフィ検査で石灰化があった場合について

カテゴリー3以上の微細石灰化病変に対してマンモグラフィを使ったステレオガイド下マンモト-ム生検を行った結果、乳がんと診断がついた症例のうち浸潤性乳がんはわずかに9.5%にすぎず、そのほとんどが非浸潤がん、微小浸潤がんです。   腫瘤非蝕知の微細石灰化病変を示す乳がんの場合の石灰化は、そのほとんどが乳…
遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)検査の保険適応について トピックス

遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)検査の保険適応について

遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)は、遺伝性のがんの一つです。2020年4月1日に原因遺伝子のBRCA1、BRCA2という2つの遺伝子検査が保険で認められました。 一般の人より乳がんや卵巣がんの他、膵臓がん、男性では前立腺がんを発症しやすいと言われています。 乳がんのうち3~5%、卵巣がんでは1…
乳腺線維腺腫について トピックス

乳腺線維腺腫について

乳腺良性腫瘍の中で最も頻度が高い。  20~30才代に多くみられます。乳腺線維腺腫の発症には、女性ホルモンが関連しています。 そのために女性ホルモンの分泌が盛んな思春期以降の女性に多くみられます。通常は2~3cm大程度のものが多くみられますが、思春期前後に生じる若年性線維腺腫では10cm以上の巨大な…
乳腺葉状腫瘍について トピックス

乳腺葉状腫瘍について

広い年令層に生じるが、30才代~50才代にかけて多く40才後半にピークがあります。 すべての乳房腫瘍のうちの約0.5%程度と考えられています。 悪性度に関しては、良性、境界病変、悪性の3つに分類されますが、見た目や触診では線維腺腫との区別がつきにくい場合もあります。 乳腺線維腺腫に比べて多くは腫瘍が…
最新の乳がんの動向 トピックス

最新の乳がんの動向

最近の日本での乳がん罹患数(新たに乳がんと診断される数)は、年々増えており、ここ30年あまりで5倍以上に増加して、1年間に女性がかかる全てのがんの中で1位となって約10万人にまで近づきつつあります。    毎年およそ1万5千人以上の方が、乳がんで亡くなっています。しかも、生涯のうちに乳がんにかかる人…
乳がん遺伝子検査(オンコタイプDX)の保険適用について トピックス

乳がん遺伝子検査(オンコタイプDX)の保険適用について

 乳がん遺伝子検査(オンコタイプDX)が2023年9月1日から公的医療保険の適用になりました。この検査は、ホルモン療法に加えて抗がん剤治療を追加した方が良いのかどうかを決める際の非常に有益な情報となります。オンコタイプDXは、アメリカのジェノミックヘルス社が開発した検査で、米国では既に保険適用となっ…
妊娠期乳がんの特徴について トピックス

妊娠期乳がんの特徴について

妊娠期乳がんは稀で欧米のデータ-では3000妊婦に1人とされていますが、少しずつ増加傾向にあります。 妊娠中に乳癌と診断される頻度は0.03%とされています。 今後、高齢出産および乳がん罹患率の上昇に伴い増加することが推測されます。 その理由として、女性の晩婚化、女性の社会進出、生殖補助医療の発展な…
妊娠期乳がんの診断について トピックス

妊娠期乳がんの診断について

基本的に通常乳がんと同じでありますが、一般的に妊娠前期・中期には胎児被爆を避けるためにマンモグラフィは行われません。 しかしマンモグラフィは、超音波検査では指摘できない石灰化病変の描出には大変有用で、撮影の際に腹部の遮蔽を行うことで胎児への被爆量を減らすることができるために、必要性が高い場合に限り撮…
妊娠期乳がんの外科治療について トピックス

妊娠期乳がんの外科治療について

妊娠前期もしくは中期に手術を受けた場合、奇形率には影響がないが、流産がしやすくなる報告と、未熟児・出産後の早期死亡が増加するという報告があるため、胎児に与える手術の影響を考慮する必要があります。 妊娠12週未満は、手術中に使う必要な薬物が胎児に与える影響があり控える傾向にあります。  妊娠中期(12…