妊娠期乳がんの薬物治療について トピックス

妊娠期乳がんの薬物治療について

妊娠前期での薬物療法による先天性奇形の可能性は極めて高く、妊娠中後期ではその危険性が低くなるとされています。 しかし、化学療法(抗がん剤治療)による胎児発育不良や早産の割合が増加し、出産後の器官未成熟による合併症の増加も報告されています。 妊娠前期での抗がん剤治療は禁忌と考えられ、避けなければなりま…
妊娠後の授乳期乳がんについて トピックス

妊娠後の授乳期乳がんについて

授乳期とは、出産から1年未満とするものと2年未満とするものがあります。 授乳期の乳がんは、若年者が多く、この若年齢層での全乳癌に対しての発生頻度は約3%であります。  妊娠期と授乳期の乳がんを合わせた場合、全年齢層での全乳癌に対する発生頻度は約0.8%です。  授乳期乳がんは、がんの悪性度が高く、非…
自覚症状がなければ、定期検診を受けなくてもいいですか? トピックス

自覚症状がなければ、定期検診を受けなくてもいいですか?

乳がん患者の8割は、自分でしこりに気づいたのを契機に受診しています。 痛みやはれ、炎症、しこり、乳頭分泌などの症状がある場合は、すぐにでも受診しましょう。 もし異常や自覚症状がない場合でも、早期発見のために1年に1回は定期的乳がん検診を受けましょう。 異常があっても必ずしも乳がんであるとは限らず、良…
乳がんとリンパ節 トピックス

乳がんとリンパ節

乳房に関係したリンパ節(乳腺所属リンパ節)はわきの下(腋窩)や鎖骨の下、鎖骨の上、胸骨の傍にあります。 転移している場合には手術で取り除き(郭清)ますが、放射線照射をすることもあります。 乳がんは比較的腋窩リンパ節転移を起こしやすく、リンパ節の郭清は治療上重要です。…
男性の女性化乳房について トピックス

男性の女性化乳房について

その種類は、乳腺自体が発達したもの(真性女性化乳房)と、肥満により脂肪がついた場合(偽性女性化乳房)、およびその両方がある場合に分かれます。 ここでは真性女性化乳房についてお話をします。 思春期から老年までの男性で、片方もしくは両方の乳房の乳頭・乳輪下に硬結を認めます。  限局性の圧痛を伴う硬結を認…
男性乳がんについて トピックス

男性乳がんについて

男性にも女性と比べかなり少ないですが乳腺が存在します。  女性のように乳房が膨らんでいるわけではなく非常に薄く痕跡程度ですが、乳頭のすぐ近くの奥に乳腺があるので乳がんは発生します。よって男性乳がんの多くは、乳頭付近に発生します。 男性乳がんは、全体の乳がんの0.6~1%を占めると言われてい…
乳腺外科と婦人科の違いについて トピックス

乳腺外科と婦人科の違いについて

乳房は、婦人科のイメージが多少ありますが、婦人科は子宮・卵巣などが専門であり乳房は専門外となります。 乳房は疾患と予防を含めて乳腺外科が、専門的に扱っています。 乳がん検診を受けて要精密検査の結果が出た場合や乳がんの疑いがある場合には、乳腺外科で検査を受けることになります。…
保険での初診時の検査料金や自費の乳がん検診費用について トピックス

保険での初診時の検査料金や自費の乳がん検診費用について

胸に痛みがある、しこりを感じる、違和感を覚える、乳首にただれ、かゆみがある、乳首から出血もしくは分泌物がでるというような何らかの症状がある場合は、自費の検診ではなく、保険診療となります。また市町村や会社の検診・人間ドックで異常が指摘された場合も、自費診療でなく保険診療となります。 当院は、保険診療を…
乳がん検診の費用について トピックス

乳がん検診の費用について

現在のところ当院では、大阪市から補助の出る乳がん検診を取り扱っていません。 しかし参考として、 大阪市在住の方(住民票が大阪市にある方)は、大阪市の補助があります!・乳がん検診(視触診+超音波検査):1年に1回 30才~39才の女性が対象で1,000円。・乳がん検診(マンモグラフィ検査):2年に1回…
女性ホルモンの重要な働きについて トピックス

女性ホルモンの重要な働きについて

乳がんの70%が、女性ホルモンの影響で増殖し大きくなっていきます。 ホルモン療法は、女性ホルモンの分泌を抑えたり、女性ホルモンを働かせないようにします。 結果、乳がんが増殖し大きくなるのを抑え、再発や転移を予防することができるのです。…