KNOWLEDGE乳がんに関する知識
大阪市の乳腺外科の中でも、当院は日本乳癌学会の関連認定施設です。梅田、難波、本町、鶴橋、天王寺、奈良からも乳腺症や甲状腺、乳がんの治療で訪れる患者さんを診療しています。大阪市の乳腺外科の中において、当院は日本乳癌学会の関連認定施設です。梅田、本町、天王寺、難波、鶴橋、奈良からもアクセスし易く、乳がん検診、乳腺疾患、乳がんの治療で訪れる患者さんを診療しています。
乳頭(乳首)からの分泌物は乳がんに関係しますか?
- 液性あるいは乳汁様乳頭分泌の場合にはほとんど問題はありません。
漿液性あるいは乳汁様乳頭分泌の場合にはほとんど問題はありません。
血性乳頭分泌がみられた場合には、乳腺症の一種である乳管過形成や乳頭腫である頻度が高いですが、乳がんが隠れている可能性もあるので詳細な検査が必要になります。
アルコール飲料の摂取は乳がん発症の危険因子になりますか?
- 少量のアルコール飲料の摂取は乳がん発症の危険因子にはなりませんが…
少量のアルコール飲料の摂取は乳がん発症の危険因子にはなりませんが、1日平均2杯以上摂取する場合、飲む量が増えれば増えるほど乳がん発症の危険が高まる可能性があります。飲酒は控えめにしましょう。 - 1杯の基準は、日本酒なら1合、ビールなら中ぐらいのグラスや小さめのジョッキ1杯、ワインならワイングラス1杯などが目安です。
- アルコール飲料の摂取が乳がん発生に関係あるエストロゲンに影響を及ぼす可能性のある報告が一部にはありますが、アルコール飲料の摂取がどのようなメカニズムで乳がんの発症に影響を与える可能性があるのかはまだよくわかっていません。しかし、アルコール飲料の摂取が乳がん発症と関連があるという報告 の方が、関連がないという報告よりもたくさんあります。
- 日本人を対象にしたごく少数の報告でも関連性を示唆していました。
関連があることを示した報告でも概して1日に1杯程度のアルコール飲料の摂取は危険因子にならないとしています。
日本人を対象とした研究でもまったく飲まない人と時々飲む人との間には差がなかったと報告しています。 - 日本人の女性においては1日1杯程度の少量の飲酒は乳がん発症の危険因子とはなりませんが、1日2杯以上の飲酒になると飲む量が増えれば増えるほど危険が高まると考えられます。
喫煙は乳がんの発症と関連がありますか?
- 喫煙と乳がん発症との関連は明らかではありません。
ですが、多くの生活習慣病の発症や肺がんと関連があることが知られています。 健康維持の観点から禁煙を強くお勧めします。 - 煙草の煙には がんの引き金になる物質や、血管を収縮させる物質など数多くの化学物質が含まれており 喫煙によって肺がん・心臓病など生活習慣病を発症するリスクが高まり、特に肺がんの発症リスクを高めることがよく知られています。乳がんとの関連を調べた 研究はたくさんありますが、喫煙が乳がん発症リスクを高めるかどうかについては まだ結論は出ていません。
- また他人が吸った煙草の煙(副流煙)の害もよく話題になりますが、乳がんとの関連は、弱い関連があるという報告があります。 なるべく他人の煙草の煙は避けた方がよいでしょう。
- 現在喫煙している人は、今さら禁煙してもしかたがないと思いがちですが 禁煙するとその時点から病気発症のリスクが下がりますので、なるべく早い機会に禁煙することをお勧めします。
- 日本人の喫煙率は、男性では40年来下がり続け2005年現在約45%となりましたが、女性はこの10数年間は変わらず約14%の喫煙率が報告されています(JT全国喫煙者率調査)。
- 本人にとっても、まわりの人にとっても禁煙は健康維持に大変役立ちますので禁煙を強くお勧めします。