SURGICAL METHOD OF BREAST CANCER乳がん手術
- 大阪市内の乳がん検診・乳腺外科の専門機関として乳がんの早期発見・早期治療を目指して努力しております。 マンモグラフィや乳腺エコーなどでがんの状態を調べた上で、患者さんに適した手術などの治療方法を選びます。
- 大阪市の乳腺外科の中でも、当院は通院しやすい立地にあり、梅田、本町、難波(なんば)、鶴橋、天王寺、奈良からもアクセスし易く、乳がん検診、乳腺疾患、乳がんの治療で訪れる患者さんを診療しています。
主な乳がんの手術
乳房を取る手術
- 乳房と胸の筋肉を取る手術
- 乳房全部と大胸筋、小胸筋、わきの下のリンパ節(腋窩リンパ節)を全部取ります。
乳房を取るが、胸の筋肉を残す手術
筋肉を残し、乳房全体とわきの下のリンパ節を全部取ります。
乳房温存術(乳房を残す手術)
乳房を残すといっても、がんのある部分は取らなければなりません。 がんとその周りをまるく取る方法や、乳房の1/4を扇状にとる方法があります。 わきの下のリンパ節も取ります。
PRIOR KNOWLEDGE治療に関する予備知識
センチネルリンパ節生検
乳がん手術において、乳房だけでなく多くの場合リンパ節の切除が行われます。リンパ節切除にともなう後遺症としてのリンパ浮腫(腕のむくみ)などに苦しむ患者さんが少なくありません。
術後治療の決定因子
術後の薬物療法の決定には、手術で採取した切徐標本からの病理結果が重要です。他にも年齢が考慮され、35才未満はしっかりと75才以上は穏やかに行なう傾向です。
治療と予後予測の重要な指標
サブタイプ分類は、乳がんの治療方針および予後予測を立てる上でとても重要です。「ルミナルA型」「ルミナルB型」「HER2型」「基底細胞様型(トリプルネガティブタイプ)」の4つのタイプから、それぞれのタイプに合った薬とその薬の組み合わせを決めていきます。
HER2(ハーツー)検査
HER2は乳がん組織を用いて、HER2タンパクの過剰発現を調べる免疫組織化学染色法です。 乳がんの再発のリスクおよび治療対象となる患者さんを選抜するという2つの意義があり、乳がんの薬物療法を計画する上で大変重要な検査です。
遺伝子検査
がん細胞を遺伝子レベルで解析することによって、どのくらいの確率で再発する可能性があるかを予測する検査です。 同時に抗がん剤が有効かどうかの評価が行えます。
遺伝性乳がん
乳がんの中にある特定の遺伝子が、乳がんの発症に深く関与しています。BRCA1とBRCA2の2種類の遺伝子が関係しています。この2種類の遺伝子に変異があるかどうかは、血液検査によってわかります。
ホルモン療法
女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。 この女性ホルモンの影響で増殖し大きくなっていきます。 具体的には、乳がん細胞の核の中に女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)を受け取るための受容体があるタイプです。
抗がん剤治療
乳がんの初期段階での抗がん剤治療は、再発率、死亡率ともに有意に低下させることが明らかになっています。 しかし、抗がん剤治療が、全く効かない乳がんも数%存在します。 抗がん剤は、がん細胞を死滅させるのと同時に正常な細胞にもダメ-ジを与えます。
放射線治療
乳がんは、放射線が照射されるとダメ-ジを受けて増殖できなくなり、死滅します。放射線治療により乳がんの近くの正常な部分にも放射線を浴びることになりますが、正常な細胞はダメ-ジを受けにくく、ダメ-ジを受けても回復しやすいため、放射線治療は、がん細胞だけを攻撃するのに有効です。
術後のケア
手術を受けた方の腕は、リンパ液の流れが悪くなり、腕がむくみやすくなるためできるだけ負担をかけないこと また、傷ができたら、健康なときより炎症を起こしやすくなりますので、けが・やけど・手荒れには十分注意してもらう必要がります。