SUB TYPE CLASSIFICATION乳がんの治療と予後予測の重要な指標
乳がんのサブタイプ分類は、乳がんの治療方針および予後予測を立てる上でとても重要です。
- ホルモン受容体の状態
- HER2の状態
- 増殖のスピード(増殖能を表すKi-67など)
これらの状態から「ルミナルA型」「ルミナルB型」「HER2型」「基底細胞様型(トリプルネガティブタイプ)」の4つのタイプに分類でき、 それぞれのタイプに合った薬とその薬の組み合わせを決めていきます。
乳がんのサブタイプ分類
ルミナル A型 | 日本人の乳がん患者の割合 | エストロゲン 受容体 |
プロゲステロン 受容体 |
HER2 受容体 |
タイプ別による薬物療法の選択 |
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約60% | どちらか一つまたは両方が陽性 | 陰性かつ Ki67<14% |
ホルモン療法 | ||
ルミナル B型 | 約5% | どちらか一つまたは両方が陽性 | 陰性かつ Ki67≧14% |
ホルモン療法+抗がん剤 | |
陽性 | ホルモン療法+分子標的薬(ハーセプチン)+抗がん剤 | ||||
HER2型 | 約10% | 陰性 | 陰性 | 陽性 | 分子標的薬(ハーセプチン)+抗がん剤 |
基底細胞様型 (トリプルネガティブタイプ) |
約15% | 陰性 | 陰性 | 陰性 | 抗がん剤 |